捜査記録その1 <家宅捜査.1>
4月中旬の朝のことでした。
5日の夜勤シフトが終わり、帰りに奮発してオリジン弁当を買って帰ると彼らがいました。
同じ市内の違う区にある15キロほど離れた所にある警察署の刑事が5名。
どうやら自家用車が車庫にあるので自宅へ踏み込んだらしい。
だがあいにく私は軽自動車と軽二輪(250ccのバイクの事)の二刀流で
この日はバイク通勤であった。
両親が対応していたが、なかなか帰らないから苛立っていたとのことである。
ぶっきら棒に「鮫氷さんだね?」と聞かれ「はい」と返事をする。
「何で来たか分かるよね?」と聞かれ完全敗北を悟り「分かります」と答えた。
この段階でのポイントは、素直になる事だと思います。
ここで反抗的な態度取ったり、操作に非協力的な態度を取ると
逃亡や証拠隠滅の恐れありと逮捕されてしまいます。
いきなり何日も休んでしまえば、会社にばれてしまう可能性もあります。
隠し通せたとしても、陰でどう言われるか分かりません。
警察が来た=証拠を固めて言い逃れできない段階。
という事です。
ここまできたら逮捕を回避し、なんとしてでも
在宅捜査になる方向で動くしかありません。